炭水化物ダイエットをすると、コレステロールは減りますか?

いいえ、健康な体は適正量のコレステロールをつくり続けます


原核生物はコレステロールをもちませんが、それ以外の全ての生物は、コレステロールを活用する生命活動を行っていると考えられています。

コレステロールは、神経細胞に多く含まれており、神経細胞の膜脂質の25 %を占めることもあるそうです。

多くの体内物質と同じように、コレステロールも、きちんとあるべき細胞内に片付けられていれば、すばらしい働きをしてくれます。

コレステロールなしに生きることはできません。

例えば、何十兆もある、人の細胞ひとつひとつの細胞膜の原料はコレステロールです。

しかし、血中の総コレステロール濃度が240 mg/dLを超えると、動脈硬化の発症率が急上昇します。

正常値は、総コレステロール量 130~230 mg/dL といわれています(病院ごとに数値は違い、病院の臨床検査部などが検査基準値として定めています)。

生活習慣病で重要になるのは、タンパク質などと結合したコレステロール、つまり、LDL、HDLなどとして名高い「リポタンパク質」の一部となって、血中を輸送されているコレステロールです。

LDLに含まれるコレステロールの量をいいたいとき、LDLコレステロールといいます。

LDLコレステロールは、動脈硬化の危険因子として用いられます。

最近の疫学調査(米国MRFIT)では、コレステロールが不足した場合も、免疫力の低下を招き、脳出血の危険を増加させることがわかっているそうで、多くても少なくても寿命が短縮するということです。

動物の肉(100 g中)には、コレステロールがだいたい 70 mg程度含まれており、人間が食べると、体内でさらにコレステロールがつくられます。

牛、豚、鶏などの内臓や脂質、鶏の皮などは、コレステロールを多く含んでいるようです。

こういったものをおいしくいただく場合には、

 

  • HDLを「増やす」効果のある青魚(DHA/IPA)を前後の食事で食べる
  •  LDLを「減らす」効果のある植物性脂質(加熱食用:オリーブオイル・ごま油・etc.、常温食用:ココナッツオイル・亜麻仁油・etc.)を肉料理に用いるか、おかずに使う

といったことがよいといわれています。

炭水化物ダイエットをすると、肉をとる機会が多くなるでしょう。

多すぎず、少なすぎないコレステロールは、生命を守る源です。

おそれることなく、しかし気を付けて摂っていきましょう。

大切な脂質を運ぶリポタンパク質には、LDLやHDL以外も

脂質は、水に溶けません。

水溶液である血液中を、大切なコレステロールは、どうやって厳重に運ばれるのでしょうか。

その役割を担うのが、LDLやHDLなどの「リポタンパク質」です。

「リポタンパク質」は、「TG(TAG、トリアシルグリセロール;普通の油脂のこと。中性脂肪のひとつ。グリセリンに3分子の脂肪酸がエステル結合したもの)」と「アポタンパク質(アポリポタンパク質)」の複合体のうち、TG側を「リン脂質」や「(遊離型)コレステロール」が包み、水分から守った形になっています。

ヒト血漿リポタンパク質は5種類ありますが、大きさ・密度・アポタンパク質組成などの違いにより、LDL、HDL、VLDL、CM(カイロミクロン、キロミクロン)の約4種類に分けられます。

LDLは、コレステロール運搬、20~25 nm
HDLは、肝臓へのコレステロール運搬、5~13 nm
VLDLは、肝臓からの脂質運搬・血中へ、30~75 nm
CM(カイロミクロン、キロミクロン)は、食事性脂質の運搬、100~1000 nm

油脂は、コレステロールのおかげで体中に運ばれます


食事として体内に入ってきたTG(TAG、トリアシルグリセロール、トリグリセリド/普通の油脂/中性脂肪/グリセリンに3分子の脂肪酸がエステル結合したもの)は、一旦、消化酵素によって、脂肪酸とMAG(モノアシルグリセロール)に分解されます。

小腸から吸収された後は、TG(TAG、トリアシルグリセロール、トリグリセリド)に戻り、CM(カイロミクロン、キロミクロン)となって血中を肝臓に輸送されます。

肝臓で、CM(カイロミクロン、キロミクロン)は、VLDL(超低密度リポタンパク質、very low-density lipoprotein;30~75 nm)として血液中に放出されます。

途中、VLDLの分解により、IDL(中間密度リポタンパク質、intermeadiate-density lipoprotein;15~35 nm)や、LDL(低密度リポタンパク質、low-density lipoprotein;20~25 nm)になります。

LDLは、成分のうち最も割合が多いのは、コレステリルエステルで、コレステロールの運搬、各組織にコレステロールを届けることが主要な役割です。

HDLは、肝臓や他の組織でつくられますが、成分のうち最も割合が多いのは、タンパク質で、CM(カイロミクロン、キロミクロン)やVLDLとのあいだで、アポタンパク質をやり取りしています。

このHDLは、肝臓へのコレステロールの運搬、組織のコレステロールを肝臓へ回収することが主要な役割です。

糖質過剰により、太ります

グリセロール(グリセリン)は、糖代謝と脂質代謝の接点のひとつです。

グルコース(ブドウ糖)からつくられるピルビン酸が十分になると、グルコース(ブドウ糖)からグリセロール(グリセリン)がつくられます。

このグリセロール(グリセリン)が、脂肪酸とエステル結合すると、TG(TAG、トリアシルグリセロール、トリグリセリド/普通の油脂/中性脂肪/グリセリンに3分子の脂肪酸がエステル結合したもの)になります。

逆に、TGが分解されると、脂肪酸とグリセロール(グリセリン)になります。

リポタンパク質(TG+アポタンパク質+リン脂質+コレステロール)から、リポタンパク質リパーゼ(LPL)のおかげで離れた脂肪酸は、脂肪細胞に入ります。

脂肪細胞のなかで、脂肪酸は、グリセロールとともにエステル化されることによって、TG(TAG、トリアシルグリセロール、トリグリセリド )へと再構成されます。

ほかにもさまざまな要素があります。

脂肪酸は、食事から摂取されるか、またはエネルギーを使って、体内(細胞質)で糖質からつくられるものです(タンパク質からも、脂肪はつくられますが、量はわずかだということです)。

体の脂肪組織に蓄えられる脂肪は、大部分が、肝臓または脂肪組織でつくられるものだそうです。

血糖が上昇すると分泌されるインスリンは、細胞膜表面のLDL受容体(各組織にコレステロールを届ける)の活性を高めたり、脂肪酸合成を促進したりと、栄養が余っているので配り、貯蔵もしようという作用をします。

糖質の過剰摂取が、脂肪として貯蔵されていくのです。

(まとめ)炭水化物ダイエットをすると、コレステロールは減りますか?

1. いいえ、健康な体は適正量のコレステロールをつくり続けます

炭水化物ダイエットをすると、肉をとる機会が多くなるでしょう。

多すぎず、少なすぎないコレステロールは、生命を守る源です。

コレステロールを多く含むものをおいしくいただく場合には、

  •  HDLを「増やす」効果のある青魚(DHA/IPA)を前後の食事で食べる
  •  LDLを「減らす」効果のある植物性脂質(加熱食用:オリーブオイル・ごま油・etc.、常温食用:ココナッツオイル・亜麻仁油・etc.)を肉料理に用いるか、おかずに使う

といったことがよいといわれています。

2. 大切な脂質を運ぶリポタンパク質には、LDLやHDL以外も

脂質は、水に溶けません。

水溶液である血液中を、大切なコレステロールは、LDLやHDLなどの「リポタンパク質」によって厳重に運ばれます。

ヒト血漿リポタンパク質は5種類ありますが、大きさ・密度・アポタンパク質組成などの違いにより、LDL、HDL、VLDL、CM(キロミクロン)の約4種類に分けられ、それぞれ役割をもっています。

3. 油脂は、コレステロールのおかげで体中に運ばれます

LDLは、成分のうち最も割合が多いのは、コレステリルエステルで、コレステロールの運搬が主要な役割です。

HDLは、肝臓へのコレステロールの運搬が主要な役割です。

食事として体内に入ってきたTG(トリグリセリド)は、コレステロールのおかげで体中に運ばれます。

4. 糖質過剰により、太ります

グリセリンは、糖代謝と脂質代謝の接点のひとつです。

ブドウ糖からつくられるピルビン酸が十分になると、ブドウ糖からグリセリンがつくられます。

リポタンパク質から、リポタンパク質リパーゼのおかげで離れた脂肪酸は、脂肪細胞に入ります。

脂肪細胞のなかで、脂肪酸は、グリセロールとともにエステル化されることによって、TG(トリグリセリド)へと再構成されます。

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糖質制限は、糖質が含まれる食材を何でも制限する訳ではなく、食べられるお肉もあれば、飲むこともできるお酒もあります。糖質が高い食材、低い食材の基本的な知識をつけていくことでストレスのない糖質制限を続けていくことができるでしょう。

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