低炭水化物ダイエットを行うときの注意点は何ですか?

1型糖尿病の方には、ケトン血症の危険性を高める側面があります


低炭水化物ダイエット(Low Carbohydrate Diet: LCD)の定義は定まったものがないながら、1日の炭水化物の摂取量が、120g以下であったり200g以下であったりするものをいいます。

最近、糖尿病(主に2型糖尿病)に、インスリンの追加分泌を抑えるための低炭水化物食による治療が試みられており、必要インスリン量や体重の減量に一定の効果を認める報告がされています。

しかし、極端な糖質制限はタンパク質や脂質の過剰摂取につながり、とくに1型糖尿病患者については、ケトン血症の危険性を高める側面があります。

2013年に米国糖尿病学会は、低炭水化物食、低脂肪食あるいは地中海食は、短期間(2年間まで)は有効であるかもしれないとしており、最適の栄養素摂取比率は病態によって異なり、栄養素摂取比率に関わらず、総エネルギー摂取量の適正化を優先すべきだと伝えています。

2013年に日本糖尿病学会も、日本人の糖尿病の食事療法に関する提言をまとめて、総エネルギー摂取量の制限を最優先するとしています。

つまり、糖尿病でインスリン依存状態においては、炭水化物を減らすことで血糖値上昇が抑制されるからといって、インスリン量を安易に減量するのではなく、脂質代謝やグルカゴン分泌なども考慮に入れた慎重なインスリン量の調整を、ケトアシドーシス発症の回避のため求めているのです。

また、ケトアシドーシス発症後のインスリン持続静注治療においても、血糖値のみでなく、血中・尿中ケトン体、血液ガス分析、電解質など、全身の代謝状態を把握して治療調整をすることが極めて重要といっています。

低炭水化物食事療法が試みられている中で、とくに1型糖尿病などのインスリン依存状態にある方への安易な適用には、大きな危険を伴う、ということです。

低炭水化物食に伴うケトアシドーシス発症リスクなど、この該当する方々への詳しい説明や食事指導が大切なこととなります。

ケトジェニックダイエットを行った後は糖質制限ダイエットへ

ケトジェニックダイエットとは、炭水化物を減らすことで脂肪をエネルギーとして利用させるダイエットで、体脂肪を落とす効果が大きい方法のひとつです。

低炭水化物ダイエットや糖質制限ダイエットの制限を厳しくしたもの、と理解してよさそうです。

低炭水化物ダイエットの定義はまだありませんが、1日の炭水化物の摂取量が、120g以下ないし200g以下であるものを指すという説があります。

低炭水化物ダイエットのうち、1日の炭水化物摂取量を20g以下にするものを、ケトジェニックダイエットといいます。

20g以上の炭水化物をうっかりとってしまうと、ケトン体をつくるケトジェニック回路が休息してしまうことがあるから、ということだそうです。

つまり、ケトジェニックダイエットの基本形は、短期決戦型といえそうです。

空腹感に襲われることがなく、摂取エネルギーの上限がない、というのが特徴で、たくさんの有用物質をつくってくれる腸内細菌のエサになる繊維質も、果物も、基本的には問題なくとることができます。

ブドウ糖が体内にある通常時でも、ココナッツオイルを摂取するとケトン体が体内でつくられることが分かっています。

ココナッツオイルをとりながら、徐々に低炭水化物ダイエットからケトジェニックダイエットに移行する方法もあるでしょう。

例えば1週間あるいは1か月などのケトジェニックダイエットの後には、制限をゆるめたケトジェニックダイエット、つまり通常の糖質制限ダイエットにして、維持することが大切になるようです。

炭水化物は、筋肉を増やそうと思えば大切になってきます。

やせたなら、糖質制限ダイエットにして、体脂肪を落としながら健康的な筋肉を増やすこともよいのではないでしょうか。

生活習慣病は、糖質過剰によるミトコンドリアの不調から


生活習慣病の原因は、糖質過剰によるミトコンドリアの不調が主原因であると考えられ、生活習慣病はミトコンドリア病とも呼ばれています。

ブドウ糖濃度が高すぎると、酸素供給が十分であるにもかかわらず、ミトコンドリアの活性低下が起きるそうです。

サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)は、ミトコンドリアでSODやカタラーゼの生成を促し、ミトコンドリア内に発生している活性酸素を無害化して水にするのだそうです。

血糖値が高くなると、ミトコンドリアでは活性酸素の発生を加速し、細胞に酸化障害を与え、これが病の根源となります。

さらに高血糖下では、ブドウ糖は酵素によらずにタンパク質と反応してしまい、糖化物AGEsをつくり、血流障害の原因となります。

高血糖を直接、強力に下げる手段はインスリンしかありません。

総エネルギー摂取量の制限を最優先、といっても、「カロリー」は燃焼熱を基準に計算されており、生理的根拠があいまいといえます。

一方、糖質制限ダイエットや低炭水化物ダイエットは、糖質を食事から減らせばよく、理に適っていながらたいへん簡便です。

果物は、ダイエットにも大切です

果物に含まれる糖は、果糖です。

砂糖に含まれるものは、ショ糖で、これはブドウ糖と果糖が50%ずつ付いたものです。

ブドウ糖は、消化されると体内各所に運ばれますが、果糖はほとんど肝臓に送られます。

果糖は、肝臓で、ブドウ糖に変換されたり、ブドウ糖からグリコーゲンになったり、脂肪に変換されたりします。

果糖のほうがブドウ糖よりも脂肪に変換されやすいといわれます。

ダイエット中、カロリー収支がマイナスの場合は、果糖はブドウ糖になるといわれています。

カロリー収支がプラスで、肝臓のグリコーゲンが十分なら、果糖は脂肪になるといわれています。

果糖の正味の量が50~60g程度であれば、問題ないといわれています。

ダイエット中に不足しやすい食物繊維やビタミンが、果物には多く含まれていますので、日常的に果物をとることは、たいへんよいことと心得ておきましょう。

夏の果物、すいかなどにはミネラル豊富な海塩などをかけるのがおすすめです。

(まとめ)低炭水化物ダイエットを行うときの注意点は何ですか?

1. 1型糖尿病の方には、ケトン血症の危険性を高める側面があります

最近、糖尿病(主に2型糖尿病)に、インスリンの追加分泌を抑えるための低炭水化物食による治療が試みられており、必要インスリン量や体重の減量に一定の効果を認める報告がされています。

しかし、極端な糖質制限はタンパク質や脂質の過剰摂取につながり、とくに1型糖尿病患者については、ケトン血症の危険性を高める側面があります。

2. ケトジェニックダイエットを行った後は糖質制限ダイエットへ

ケトジェニックダイエットとは、炭水化物を減らすことで脂肪をエネルギーとして利用させるダイエットで、体脂肪を落とす効果が大きい方法のひとつです。

1週間あるいは1か月などのケトジェニックダイエットの後には、制限をゆるめたケトジェニックダイエットにして、維持することが大切になるようです。

炭水化物は、筋肉を増やそうと思えば大切になってきます。

やせたなら、糖質制限ダイエットにして、体脂肪を落としながら健康的な筋肉を増やすこともよいのではないでしょうか。

3. 生活習慣病は、糖質過剰によるミトコンドリアの不調から

生活習慣病の原因は、糖質過剰によるミトコンドリアの不調が主原因であると考えられ、生活習慣病はミトコンドリア病とも呼ばれています。

ブドウ糖濃度が高すぎると、酸素供給が十分であるにもかかわらず、ミトコンドリアの活性低下が起きるそうです。

糖質制限ダイエットや低炭水化物ダイエットは、糖質を食事から減らせばよく、理に適っていながらたいへん簡便です。

4. 果物は、ダイエットにも大切です

ダイエット中、カロリー収支がマイナスの場合は、果糖はブドウ糖になるといわれています。

カロリー収支がプラスで、肝臓のグリコーゲンが十分なら、果糖は脂肪になるといわれています。

果糖の正味の量が50~60g程度であれば、問題ないといわれています。

ダイエット中に不足しやすい食物繊維やビタミンが、果物には多く含まれていますので、日常的に果物をとることは、たいへんよいことと心得ておきましょう。

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糖質制限は、糖質が含まれる食材を何でも制限する訳ではなく、食べられるお肉もあれば、飲むこともできるお酒もあります。糖質が高い食材、低い食材の基本的な知識をつけていくことでストレスのない糖質制限を続けていくことができるでしょう。

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