低炭水化物でケトン体を生み出させるダイエットは脳に有効? 

はい、MCTを含むケトン食は脳に有効と判明しています


血中のケトン体は危険信号の1つですが、それは血中から細胞内に取り込まれない状態が問題なのです。

国立精神・神経医療研究センター神経研究所と明治の共同研究グループは、中鎖脂肪酸油(MCT)を含むケトン食の摂取により、認知症でない高齢者の認知機能が向上することを世界で初めて明らかにしました。

ケトン食は脳に有効なのです。

国立精神・神経医療研究センター神経研究所では、60歳以上の健康な方を対象に、特殊ミルク(ケトン食)の被験者を募集しています。

1回のケトン食で、脳機能がどのくらい改善するかを検証しているそうです。

特殊ミルク(ケトン食)とは、糖や炭水化物を減らし、脂肪を増やしたミルクのことです。

糖質を制限すると、集中力アップ、記憶力アップ、精神安定など、脳の機能を上げることが明らかになりつつあります、と紹介されています。

脳の栄養素はブドウ糖だけではない

脳の栄養は、ブドウ糖だけである、と長らくいわれてきました。

けれども、ケトン体も栄養となることが分かったわけです。

糖質や食事を全く摂取できなくても、体に蓄えた脂肪やタンパク質から、肝臓でグルコースを生成できます。

そして、グルコースが枯渇した状況で脂肪酸が燃焼すると、ケトン体(アセト酢酸とβ-ヒドロキシ酪酸)という物質ができ、このケトン体は脳のエネルギー源となるのです。

ケトン体は、細胞膜や血液脳関門を容易に通過し、骨格筋や心臓、腎臓、脳など多くの臓器に運ばれ、これらの細胞のミトコンドリアで代謝されてグルコースに代わるエネルギー源として利用されます。

特に脳にとっては、グルコースが枯渇したときの唯一のエネルギー源がケトン体となります。

つまり、グルコースを摂取しなくても、脳の働きは正常に維持されるのです。

砂糖など糖類の摂取量の増加が、世界中の肥満や糖尿病、メタボリック症候群増加の原因であることが明らかになったため、WHOは、2014年3月、糖類(単糖類と二糖類)の1日の摂取量を25g以下と厳しく制限する指針を発表しています。

しかし、世の中には砂糖や糖質を摂取するメリットを主張する意見もあります。

例えば、「脳や神経系は血液中のグルコース(ブドウ糖)しかエネルギー源にできないので、血糖値(血液中のグルコースの量)が一定以上なければ脳の働きは悪くなり、疲れを感じたり、イライラしたり、集中力が低下する」とはよく耳にする言説です。

しかし、砂糖や糖質を摂取しなくても脳の働きは低下しないということなのです。

イライラや集中力が低下するのは、砂糖中毒の禁断症状であって、日頃から砂糖を摂取していなければこのような症状は起こらないもの、といいます。

「砂糖は最も消化されやすく、グルコースを作り出しやすい食品で、速やかに体内に吸収され、血糖値を上昇させ、脳の働きを活発にさせる」と砂糖を推奨する言説もあります。

しかし、吸収がよいから脳の働きを活発にするというのは、脳の短期的な作用だけに目を向けているにすぎません。

砂糖がインスリン分泌を刺激して肥満や糖尿病、メタボリック症候群、がんなど多くの疾患を増やす有害作用を無視しているようです。

砂糖の摂取過剰は、長い時間をかけて、認知症など中枢神経の変性性疾患を増やすことが明らかになっています。

「砂糖は脳内報酬系を刺激して脳に快感を与え、やる気を引き起こすために、砂糖を積極的に摂取すべきである」という言説もあります。

脳内報酬系を活性化するために、覚せい剤や麻薬は使えないので、砂糖で、脳内報酬系を積極的に活性化しましょう、ということなのですが、これは、砂糖の摂取を少なくすべきだというWHOのガイドライン(指針)に逆行するものです。

糖質制限を実行すれば、肥満や糖尿病、動脈硬化、メタボリック症候群、認知症、がんなど多くの疾患の発症率を低下させることができます。

血糖を上げるのは主に糖質だけなので、糖質を摂取しなければ、まず糖尿病は発症しない、という当たり前のことを実践しましょう。

そうすれば、糖尿病に苦しむ方を減らし、国家の医療費も大幅に少なくできるでしょう。

認知機能改善にも有効であることが分かったケトン食


ケトン食とは、糖・炭水化物を減らし脂肪を増やした食事です。

主に、小児を対象とした難治性てんかんの食事療法で使われています。

米国神経学会からのエキスパートオピニオンとしての総説論文(2008年3月)では、てんかんに対する非薬物治療の選択肢として、てんかん手術、迷走神経刺激療法、ケトン食療法を提示しているということです。

国立精神・神経医療研究センター神経研究所は、認知症について、中鎖脂肪酸を用いたケトン食が高齢者の認知機能改善に有効であることを見い出しました。

ケトン食について、高齢者を対象とした認知機能改善効果の検討を行い、これまでエビデンスが不十分であった高齢者に対するケトン食の認知機能改善効果について、有意な効果があったことを見い出したということです。

現在、更に被験者を増やし、健常者におけるケトン食の有効性を統計的に検証した後、アルツハイマー型認知症を対象とした有効性の検討を行っているそうです。

実践、ケトジェニックダイエット

極端な低炭水化物ダイエットをして体がケトン体をつくるようにさせ、体脂肪をどんどん燃やそうという食事法をケトジェニックダイエットといいます。

ケトジェニックダイエットは、肉食ダイエットと呼ばれるほど、驚くほどのタンパク質(1日当たり 1.2~1.6 g/kg)(体重1 kg当たり2.0 gを超えてはいけません)を摂っていきます。

例えば、
 体重55 kgなら、1日の正味のタンパク質量が、55×1.2~1.6 g=66~88 g
 体重80 kgなら、1日の正味のタンパク質量が、80×1.2~1.6 g=96~128 g
摂る必要があります。

肉や魚は、重量の20%がタンパク質と考えてよいそうです。

食費がかなりかかることになりますので、卵や大豆製品を多く摂り、続けていくことが重要です。

心構えとして覚えておきたいケトジェニックダイエットのポイントは、糖質をできるだけセーブする間、タンパク質、食物繊維、ミネラルを通常よりもかなり多く摂ることです。

葉野菜などは、肉・魚と同量以上の量を食べましょう。

ご飯と菓子は絶対NG、糖質は1食20g以下の厳密なケトジェニックダイエットを、短い期間に集中してまず1週間行いましょう。

続けたい場合は、ゆるいルールのセミケトジェニックダイエットを行いましょう。

(まとめ)低炭水化物でケトン体を生み出させるダイエットは脳に有効?

1. はい、MCTを含むケトン食は脳に有効と判明しています

血中のケトン体は危険信号の1つですが、それは血中から細胞内に取り込まれない状態が問題なのです。

中鎖脂肪酸油(MCT)を含むケトン食の摂取により、認知症でない高齢者の認知機能が向上することが分かっています。

ケトン食は脳に有効なのです。

2. 脳の栄養素はブドウ糖だけではない

脳の栄養は、ブドウ糖だけである、と長らくいわれてきました。

グルコースが枯渇した状況で脂肪酸が燃焼すると、ケトン体ができます。

ケトン体は、細胞膜や血液脳関門を通過し、骨格筋や心臓、腎臓、脳などの臓器に運ばれ、これら細胞のミトコンドリアで代謝されてグルコースに代わるエネルギー源として利用されます。

特に脳にとっては、グルコースが枯渇したときの唯一のエネルギー源がケトン体となります。

3. 認知機能改善にも有効であることが分かったケトン食

ケトン食とは、糖・炭水化物を減らし脂肪を増やした食事です。

国立精神・神経医療研究センター神経研究所は、認知症について、中鎖脂肪酸を用いたケトン食が高齢者の認知機能改善に有効であることを見い出しました。

現在、更に被験者を増やし、健常者におけるケトン食の有効性を統計的に検証した後、アルツハイマー型認知症を対象とした有効性の検討を行っているそうです。

4. 実践、ケトジェニックダイエット

極端な低炭水化物ダイエットをして体がケトン体をつくるようにさせ、体脂肪をどんどん燃やそうという食事法をケトジェニックダイエットといいます。

ケトジェニックダイエットのポイントは、糖質をできるだけセーブする間、タンパク質、食物繊維、ミネラルを通常よりもかなり多く摂ることです。

ケトジェニックダイエットは、短い期間に集中してまず1週間行いましょう。

続けたい場合は、ゆるいルールのセミケトジェニックダイエットを行いましょう。

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糖質制限は、糖質が含まれる食材を何でも制限する訳ではなく、食べられるお肉もあれば、飲むこともできるお酒もあります。糖質が高い食材、低い食材の基本的な知識をつけていくことでストレスのない糖質制限を続けていくことができるでしょう。

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