食事制限と運動のどっちが勝っているとは言い切れません
ダイエットでは、食事制限と運動ではどっちの方が効果があるのか、疑問に思ったことはないでしょうか。
できるなら、どちらか効果のある方法を選んで実践したいものです。
しかし、食事制限と運動の効果を比べてみると、一概にどっちの方が勝っているとはいえないのです。
それぞれにメリットとデメリットがありますし、これらをうまく組み合わせることでより効率的にダイエットすることができるでしょう。
目次
食事制限と運動のメリットを把握しておきましょう
では、まず食事制限と運動のメリットを見ていきましょう。
食事制限のメリット
食事制限のメリットは、疲れる運動をしなくてもある程度ダイエット効果が期待できるところです。
特に運動が嫌いな人にとっては体を動かすことが苦痛になってしまいますから、食事制限の方が気軽に始められるのです。
また、1日中何も食べられないわけではなく、例えば3食のうち1食のみを抜く方法なら、あとの2食は普通に食べられます。
そして、決まった食品だけを食べる方法の場合、それが自分の好物であれば続けやすいですし、アレンジを加えられる食品なら飽きることもあまりないでしょう。
運動のメリット
運動をすると、食べる量はそのままでも体内にたまった脂肪を燃焼させる効果が見込めます。
特に、激しい運動ではなく軽く体を動かして、少し息が切れるくらいの有酸素運動がダイエットには効果的であり、それほどきつい思いをしなくてもダイエットできるのです。
それだけではなく、運動をすることで基礎代謝のアップや心肺機能の向上など、健康な体づくりにも役立ちます。
その他、気分をスッキリさせたり頭の働きを活発にしたりといった精神的な効果も期待できるのです。
運動を続けていると、健康を維持しながら痩せられるわけです。
食事制限と運動にはデメリットも知っておきましょう
次に、食事制限と運動のデメリットを挙げていきます。
食事制限のデメリット
食事制限でデメリットとして挙げられるのは、やはり栄養が偏りがちになることです。
必要な栄養素をバランスよく摂れないことで、それ以降の体の活動が鈍ってしまったり、基礎代謝が落ちてしまったりなど体調を崩す可能性があります。
不調が出るのは体の活動に限らず、肌が荒れる・髪のツヤが失われるなど、美容の観点からも問題が出てくるのです。
また、食事量を制限することで、つらい空腹感と戦わなければならないことになります。
お腹いっぱい食べられないことがストレスになり、我慢の限界が来たときには反動で食べ過ぎてしまうこともあるでしょう。
そして、結果的にリバウンドしてしまう可能性が高いのです。
運動のデメリット
運動が嫌いな人にとっては、ダイエットに運動を取り入れることは苦痛になってしまうでしょう。
それにより、長く続けられずにダイエットに挫折してしまったというケースも多く見受けられます。
そして運動をするとき、きちんと正しい方法で行わないと、体を痛めてしまうリスクもあるのです。
それだけではなく、間違った運動方法では、効率よく脂肪を燃焼させることが難しくなります。
その結果、頑張って運動をしたのに思ったような効果が得られないといった事態も起こり得るわけです。
食事制限・運動と糖質制限を比較してみましょう
ここまで、食事制限と運動におけるメリットとデメリットをそれぞれ見てきましたが、どっちがより優れているかは言い切れないことがわかります。
では、近年ダイエット法として注目されている糖質制限と比較してみたとき、ダイエット効果などの違いはあるのでしょうか。
糖質制限は、食事中の炭水化物を減らすことで糖質の摂取を抑え、糖質を脂肪に変えるインスリンの働きを制限する方法です。
この方法は、基本的に糖質以外は何を食べてもよく、特に脂質とタンパク質はしっかり食べられますから、3食とも満足できる量を摂ることができます。
そのため、食事制限のようなつらさを感じることが少ないのがメリットです。
また、エネルギー源となる糖質を抑えることで、体内では脂肪をエネルギーに変える働きが活発になり、運動を続けなくてもダイエット効果が出やすいという面もあります。
一方で、全く食事に制限をしないわけではなく、糖質は徹底的に抑えるため、ご飯やパン、麺類などが好きな人にとってはつらいものになるでしょう。
そして一説では、脂質やタンパク質をたくさん摂ることで、内臓機能に負担をかけるともいわれています。
場合によっては健康に影響があることも否めないのです。
食事制限と運動、そして糖質制限と、ダイエットの方法はいくつかありますが、自分に向いている方法を選ぶのが一番です。
さらに食事と運動どちらかに偏るのではなく、どっちも少しずつ無理なく続けていくことが、ダイエットを長続きさせる秘訣でしょう。
(まとめ)食事制限と運動ではどっちがダイエットに効果的なの?
ダイエットで食事制限と運動のどっちが効果があるのか疑問に思うところです。
しかし、これらを比較したとき、どっちが勝っているとは一概にはいえないのです。
それぞれにメリットとデメリットが存在しています。
食事制限におけるメリットは、つらい運動をしなくてもある程度ダイエット効果が期待できるところです。
一方、運動のメリットは、軽く息が切れる程度の運動で効果が見込めること、体も心も健康な状態になれることです。
食事制限のデメリットとしては、栄養が偏ってしまうこと、空腹が続いてストレスがたまることが挙げられます。
運動のデメリットは、運動が嫌いな人は続けにくいこと、間違った運動方法で体を傷めたり、効率的に痩せられなかったりといったことです。
食事制限と運動は一概にどっちがいいと言い切れませんが、これらと糖質制限を比較してみると、やはり効果やリスクなどがあることがわかります。
ダイエットは自分に合った方法を選び、食事と運動どっちも無理なく続けていくことが大切です。