食事制限でセルライトは落とせますか?

工夫した食事制限と運動で、セルライトは落とせます


お尻や太もも、お腹、腕にもできる、皮膚の表面をでこぼこにする堆積した皮下脂肪をセルライトといいます。

「脂肪組織の線維化」という言葉で指摘されるようになってきました。

線維化、とは、硬変のことです。

人体の末梢部分は、皮下組織のクッションにより外力から守られ、環境温度から遮断され、保護されています。

皮下組織は、真皮と筋膜の間にあり、大部分が脂肪細胞の集まり(大小に区画された脂肪小葉)で、その間を結合組織が埋めています。

脂肪組織は、つい最近まで長い間、単なる余剰エネルギーの蓄積物と考えられてきましたが、さまざまな生理活性物質を合成・分泌する巨大な内分泌臓器でもあることが分かってきました。

脂肪組織は、生理状況に応じてさまざまなアディポサイトカインをつくり、糖・脂質代謝、動脈壁の恒常性維持などに重要な役割を果たしています。

レプチンやアディポネクチンなど、アディポサイトカインの量的・質的なバランスが糖脂質代謝に大きな影響を与えており、肥満や脂肪蓄積がひどくなると産生異常が起こって、糖尿病などの病気になります。

皮下脂肪でグルココルチコイドを活性化する酵素の遺伝子発現レベルが上昇すると、内臓脂肪面積が大きくなる、つまり、皮下脂肪と内臓脂肪には強い関連性があることが分かっています。

肥満は、脂肪組織の増加だけでなく、脂肪組織の機能異常とインスリン抵抗性を引き起こします。

脂肪組織の線維化は、低酸素と慢性炎症、循環不全、代謝不全、つまり、姿勢の悪さや飲酒やホルモンバランスの悪さにより、脂肪組織が変性して起こったと考えられています。

皮下脂肪は、男性では腹部に、女性ではお尻や太ももに多く、エネルギー貯蔵をし、内臓脂肪に比べて代謝活性は低いものの(新陳)代謝しており、内臓脂肪とは傾向が違い、肥満により細胞の数が増加します。

この原因を考えれば、セルライトを含む皮下脂肪の代謝を良くし新陳代謝を活発にし、姿勢を正し、禁酒することにより、徐々にセルライトを落として、健康な脂肪を適正量保つことができると考えられます。

代謝を良くするには、良い栄養を摂って、良い消費をすることが大切です。

ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、それから少しの糖質も、体が必要とする分だけ食事で摂り、そしてよく運動することが大切になります。

セルライトの意味は、おそらく「繊維もん」

「セルライト」は、現在のところ、医学用語ではありません。

しかし、近年、脂肪細胞の研究が進んでき、重要性が分かってくるにつれ、「脂肪組織の線維化」という言葉で指摘されるようになってきました。

英英辞典で調べると、セルライトの意味として、結合組織の炎症、と出ていることがあります。

あるいは、セルライトとは皮下脂肪細胞の炎症と線維化です、通常、皮膚のたるみとむくみを伴います、と出ているものもあります。

セルライト(cellulite)の語源は、オックスフォード英英辞典を見ても解剖学用語のcellule (small cell)と考えられているようです(ORIGIN 1960年代)。

けれども、英語cellule(小細胞)の語源は、フランス語・ラテン語のcellulaであり、英語cellulose(繊維素・セルロース)の語源はフランス語のcelluleですので(リーダーズ英和辞典第3版より)。

接尾辞-ite は、古ギリシャ語由来の「~出身の」「~の信奉者の」の意味をもつ名詞や形容詞をつくったり、化石・鉱物・器官部分・塩類・爆薬・商品の名詞をつくったりする種類の接尾辞です(リーダーズ英和辞典第3版より)。

セルライトとは、少なくとも現代的な意味としてはおそらく、江戸っ子、江戸前、博多んもんというような流儀で、繊維もんといった意味になるのでしょう。

脂肪細胞β3受容体の遺伝子変異に民族差


脂肪細胞には、全身に存在して脂肪を貯蓄する「白色脂肪細胞」と、肩甲間や腎臓周囲、胸部大動脈周囲に少量存在している「褐色脂肪細胞」があります。

褐色脂肪細胞には、ミトコンドリアが入っていて、白色脂肪細胞から遊離した脂肪酸を取り込み、エネルギー消費と熱産生をします。

ところが、この両、脂肪細胞に存在するβ3受容体は、人種・民族ごとに遺伝子変異が起きており、日本人の場合、あまり働けていないことが分かっています。

β3受容体の遺伝子の半分、または全部がアルギニンに置き換わって、より黄色人種型に近付いていると、「白色脂肪細胞」の行う脂肪分解は減少し、脂肪が蓄積します。

そして「褐色脂肪細胞」では、熱が産生されず、グルコースや脂肪の分解があまり進まないことになりました。

つまり、太る前に、糖尿病になってしまいやすいのです。

アメリカ白人にはβ3受容体の遺伝子にアルギニンが入っていませんが、糖尿病にならずに限界まで太ることができてしまうのは、そういうわけなのです。

脂肪動員のしくみは「脂肪滴」表面タンパク質のリン酸化

空腹時や運動時など、エネルギー不足になったとき、脂肪細胞に蓄えられた脂肪が加水分解され、脂肪酸とグリセロールになって、血中に放出されますが、これを「脂肪動員」といいます。

脂肪動員のきっかけになるのは、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンで、これらが脂肪細胞表面の受容体に結合すると、何段階もの過程ののち、タンパク質リン酸化酵素が活性化され、細胞内のいろいろなタンパク質にリン酸基が結合します。

いろいろなタンパク質がリン酸化されるなか、うち2つ(ホルモン感受性リパーゼと「ペリリピン」)のリン酸化が脂肪動員につながると考えられています。

脂肪細胞は、通常の細胞の10倍までの大きさをもつ細胞で、分裂のための核があるほか、その体積のほとんど全てを大きな1個の「脂肪滴」が埋め尽くしています。

「ペリリピン」は「脂肪滴」表面に結合しているタンパク質で、肥満傾向と関係があるといわれています。

タンパク質・ペリリピンは、タンパク質・CGI-58と、タンパク質・脂肪細胞特異的トリグリセリドリパーゼと協働して、大規模な脂肪分解を起こすと考えられています。

このCGI-58がないと肝臓・皮膚・神経系などの機能障害が起こり、脂肪細胞特異的トリグリセリドリパーゼがないと、心筋や骨格筋の機能不全が起こることが分かっています。

肝臓に脂肪が異常蓄積すると脂肪肝であり、心臓に蓄積すれば心筋症の引き金になります。

骨格筋や肝臓に過剰に脂肪が蓄積すると、インスリン抵抗性の原因になります。

これらの組織に脂肪が過剰に蓄積すると、なぜ病気を引き起こすのかは必ずしも明らかではないようです。

しかし、脂肪自体が問題ではなく、同時に蓄積する脂肪酸が組織のタンパク質に結合することや、脂肪酸の酸化のためミトコンドリアに大きな負荷がかかることが原因ではないかといわれています。

(まとめ)食事制限でセルライトは落とせますか?

1. 工夫した食事制限と運動で、セルライトは落とせます

皮膚の表面をでこぼこにする堆積した皮下脂肪をセルライトといい、近年、「脂肪組織の線維化」という言葉で指摘されるようになってきました。

脂肪組織の線維化は、低酸素と慢性炎症、循環不全、代謝不全、姿勢やホルモンバランスの悪さや飲酒により、脂肪組織が変性して起こったと考えられています。

ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、それから少しの糖質も、体が必要とする分だけ食事で摂り、そしてよく運動することが大切になります。

2. セルライトの意味は、おそらく「繊維もん」

「セルライト」は、現在のところ、医学用語ではありません。

近年、脂肪細胞の研究が進んでき、「脂肪組織の線維化」という言葉で指摘されるようになってきました。

語源には諸説ありますが、英語cellulose(繊維素・セルロース)の語源はフランス語のcelluleであり、接尾辞-ite は、古ギリシャ語由来の「~出身の」の意味をもちます。

3. 脂肪細胞β3受容体の遺伝子変異に民族差

褐色脂肪細胞には、ミトコンドリアが入っていて、白色脂肪細胞から遊離した脂肪酸を取り込み、エネルギー消費と熱産生をします。

ところが、褐色および白色脂肪細胞に存在するβ3受容体は、人種・民族ごとに遺伝子変異が起きており、日本人の場合、あまり働けていないことが分かっています。

アメリカ白人にはβ3受容体の遺伝子にアルギニンが入っておらず、限界まで太ることができ、糖尿病になるのはその後になります。

4. 脂肪動員のしくみは「脂肪滴」表面タンパク質のリン酸化

エネルギー不足になったとき、脂肪細胞の脂肪滴がいくつかのタンパク質によって、脂肪酸とグリセロールになり血中に放出されることを「脂肪動員」といいます。

脂肪が異常蓄積すると、脂肪肝、心筋症、インスリン抵抗性の原因になりますが、組織に脂肪が過剰に蓄積すると、なぜ病気を引き起こすのかは分かっていません。

脂肪とともにある脂肪酸が、組織のタンパク質に結合したり、この脂肪酸の酸化のためミトコンドリアに負荷がかかることが原因ではないかといわれています。

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