おなかの中性脂肪とプリン体は関係ありますか?

はい、高尿酸血症を介して繋がりがあります


尿酸は適量でいい

プリン体とは細胞の核を構成している物質ですので、核のない赤血球のような細胞以外の細胞すべてに存在しています。

プリン体を含む食べ物を過剰に摂取すれば、普段より多くのプリン体が肝臓で、水に溶けにくい尿酸に変えられます。

この尿酸が体外に排出されるまでの間に、血液内で増えすぎれば高尿酸血症になり、さらに増えれば血中で結晶化して、痛風や尿路結石という事態になるのです。

こうして「高尿酸血症」にかかった人のうち、5人の1以上が耐糖能異常を合併しており、6割以上にインスリン抵抗性を認めるとの報告があるようで、高尿酸血症の方には「糖尿病」になりやすい傾向があるといえるようです。

高尿酸血症と中性脂肪とプリン体

また、高尿酸血症の方の4割以上が「高トリグリセライド(中性脂肪)血症」を合併しているとの報告があり、逆に高トリグリセライド血症の方の8割以上に高尿酸血症がみられるとの報告もあります。

高尿酸血症は脂質異常症との関連もあるのです。

高トリグリセライド血症では、末端から回収するHDLコレステロールが減り、末端へ運ぶLDLコレステロールが増え、末端に中性脂肪が増えます。

中性脂肪が流通する絶対量が増えるわけですから、そのために使われるエネルギー資源ATPの回転が促進されATPの一部としてのプリン体が増え、高尿酸血症をきたすわけです。

メタボリックドミノ

高尿酸血症の患者数は500万人以上といわれており痛風患者の10倍以上で、その7割にメタボリックシンドロームの可能性があるといわれています。

尿酸値は、メタボリックシンドロームの検査項目には含まれていませんが、内臓脂肪の蓄積状況を知るための目安とされています。

メタボリック症候群では、肥満が上流にあり、遺伝的背景、環境因子など、危険因子が連鎖することで動脈硬化性疾患を発症し、メタボリックドミノなどといわれます。

やはり、食事、運動、睡眠、といった生活習慣の改善が重要です。

激しい運動で増える活性酸素に対抗する尿酸

プリン体は細胞の核になる物質ですので、プリン体が多いとは細胞が多いことと考えておくとよいのではないでしょうか。

食べる物のなかでプリン体は、細胞がぎゅっと詰まったレバーや魚の卵などに多く含まれています。

プリン体は、ATP(アデノシン三リン酸、エネルギーの実体)の一部でもあります。

ATP利用後のADPは、リン酸と結合して再びATPになりますが、激しい運動などで多くのATPを使った場合はADPがつくられすぎ、このとき過剰のADPは分解されて、プリン体となります。

プリン体は体内で、細胞の新陳代謝の数だけつくられ、加えて、運動が想定外に激しいその分だけつくられているというわけです。

尿酸は、他の抗酸化物質よりも濃度当たりの「抗酸化作用」が高く、激しい運動や肥満などによって増えた活性酸素に対抗するという大切な役割を果たしています。

インスリン抵抗性で増える尿酸、中性脂肪、プリン体


糖尿病の傾向がありインスリン抵抗性が存在すると、グルコースの主要な代謝経路である解糖系が阻害されて、脇道のペントースリン酸分岐路(pentose phosphate pathway)が活性化されます。

このペントースリン酸分岐路では、プリン体の原料となる核酸(DNAやRNA)を形成するペントース
(五炭糖)が産生されます。

プリン体(プリンヌクレオチド)の合成が進み核酸が合成されるため、結果、核酸の代謝産物である尿酸値が上がります。

このしくみも糖尿病での尿酸値上昇に関与していると考えられています。

また、糖尿病傾向の環境下で活性化されるペントースリン酸分岐路では、脂肪酸の合成を促進する補酵素NADPHが合成され、その結果、中性脂肪などの脂質の合成も促進してしまいます。

増えた中性脂肪の分解と蓄積にATPが消費され、プリン体はさらに増え、尿酸値が上がります。

食物からのプリン体を腸内細菌叢で吸収させない乳酸菌もいる

「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版」によると、高尿酸血症は現在も増加傾向にあります。

高尿酸血症の患者には性別・年齢別頻度に特徴があり、男性に多いことが分かっています。

10代男子でも16%あり、30歳以降では30%に達していると推定されているという、実は大変な事態です。

また、高尿酸血症がひどくなった状態の「痛風」の有病率は、30歳以降の男性の1%を超えていると推定されており、2004年の時点で通院中と答えた患者は全国に87万4000人いました。

しかし、プリン体は、日本人の好む食材に多く含まれており摂取を制限することは難しいのです。

ところが、腸内細菌叢がもう一つの臓器として注目されるようになり、腸内細菌ごとに特定の働きをすることが確認されてきています。

特定の腸内細菌がプリン体を体内に吸収されにくい形へと代謝することも分かってきました。

ラクトバチルス属ブレビス種の乳酸菌(Lactobacillus brevis NTM003株)、ラクトバチルス属ガセリ種の乳酸菌(Lactobacillus gasseri PA-3株)など、尿酸値を下げる効果が期待できる乳酸菌が次々と確認されています。

これらの菌は、腸内でプリン体を分解してプリン塩基にし、吸収されにくくする役割を担うことができます。

すると、尿酸が引き起こす痛風や尿路結石などの疾患を予防できると考えられ、次々に商品化されています。

(まとめ)おなかの中性脂肪とプリン体は関係ありますか?

1. はい、高尿酸血症を介して繋がりがあります

プリン体を含む食べ物を過剰に摂取すれば、水に溶けにくい尿酸となり、排出されるまでの間に、増えすぎれば高尿酸血症になり、さらに増えれば血中で結晶化して、痛風や尿路結石になります。

高尿酸血症の方の4割以上が高中性脂肪血症を合併しているという報告があります。

尿酸値はメタボリックシンドロームの検査項目には含まれませんが、内臓脂肪の蓄積を知る目安です。

2. 激しい運動で増える活性酸素に対抗する尿酸

細胞核の原料になるプリン体は、食べ物から摂るほか、体内でつくられます。

体内では、細胞の新陳代謝の数だけ、プラス、運動が激しい分だけつくられているといえます。

尿酸は、他の抗酸化物質よりも抗酸化作用が高く、激しい運動や肥満などによって増えた活性酸素に対抗する大切な役割を果たしています。

3. インスリン抵抗性で増える尿酸、中性脂肪、プリン体

糖尿病傾向、インスリン抵抗性があると、解糖系が阻害されて、脇道のペントースリン酸分岐路が活性化されます。

その際、プリン体、核酸が増え結果、尿酸値が上がります。

また、この回路では脂肪酸合成を促進する補酵素がつくられ、中性脂肪などの脂質が増えます。

増えた中性脂肪の分、ATPが消費されて、プリン体はさらに増え、尿酸値が上がります。

4. 食物からのプリン体を腸内細菌叢で吸収させない乳酸菌もいる

高尿酸血症は現在も増加傾向にあり、特に男性に多いことが分かっています。

10代男子でも16%、30歳以降では30%に達していると推定されているという大変な事態です。

特定の腸内細菌がプリン体を体内に吸収されにくい形へと代謝することが分かり、商品化されています。

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