コレステロールの多い乳製品は中性脂肪を増やす原因になる?

適正量であれば中性脂肪を増やす直接的な原因となりません


乳製品はカロリーが高く、コレステロールも多く含まれていることが知られています。

コレステロールの多い乳製品は、そのため、ダイエットには不向きの食品では?と思われがちです。

しかし、乳製品は優れた栄養バランスの食品です。

必要以上に摂りすぎなければ、体重を増やしたり、中性脂肪の値を上げたりすることはありません。

乳製品に含まれる脂肪は、主に「乳脂肪」と呼ばれるものです。

消化吸収の良い乳脂肪は、6割~7割が、飽和脂肪酸です。

飽和脂肪酸は、体を動かす必要なエネルギー量より多く摂りすぎると中性脂肪を増やす原因となります。

しかし乳脂肪は、同時に、パルミチン酸などの二重結合のない中鎖飽和脂肪酸や、オレイン酸などのモノ不飽和脂肪酸も多いことが特徴です。

中鎖脂肪酸は、体内で利用されやすいため、体に蓄積される中性脂肪などになりにくいことがわかっています。

また、乳製品の原料である牛乳には、ホエイたんぱく質の分解物であるラクトスタチンが含まれています。

これはコレステロールの合成を阻害する作用があり、血中コレステロールを適量に保つために役立ちます。

コレステロール値は、高すぎても低すぎても、体に悪影響を及ぼすことがわかっています。

適度な乳製品の摂取で、健康的な体を作りましょう。

1食分の乳製品に含まれるコレステロール値を知りましょう

厚生労働省が発表している「平成27年国民健康・栄養調査報告」によると、日本人が1日に摂取しているコレステロールは約310 mgです。

そのうち牛乳乳製品からの割合はその約8%と非常に少量です。

主な食品の1食分に含まれるコレステロール値は以下のとおりです。

  • 牛乳 200 mL  25 mg
  • チーズ 20 g  16 mg
  • バター 10 g  21 mg
  • ヨーグルト 100 g  12 mg
  • 牛肉(ロース、脂身付き)100 g  89 mg
  • 鶏卵50 g  210 mg

1食分の量で比較すると、他の食品よりかなり低い値であることがわかります。

また「牛乳摂取と血清コレステロール」についての実験結果では、日本人の成人の場合、牛乳を毎日400~600 mL飲み続けても、血中コレステロールの上昇はなかったと報告されています。

乳製品は優れた栄養バランス


乳製品の主な原料である牛乳は、各種栄養素がバランス良く含まれた準完全栄養食品です。

人が生きていくために必要不可欠な三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物に加え、日本人の食生活に不足しがちなカルシウムなどのミネラルや、ビタミンA、B2などを豊富に含んでいます。

これらの栄養素は、各々の働きを補い、お互いを消化吸収しやすくしています。

牛乳のたんぱく質は必須アミノ酸の含有バランスが良いこともわかっています。

コップ2杯分の牛乳で1日に必要な必須アミノ酸量を摂取できます。

また、牛乳は栄養素密度が高い食品です。

「栄養素密度」とは、食品のエネルギー100 kcalあたりに含まれる栄養素の量を比較するものです。

牛乳は他の食品にくらべ、少ない摂取量で高い栄養素を含むため、必要な栄養素を効率よく摂取できる食品といえます。

糖質ダイエットに乳製品を上手に取り入れましょう

乳製品は少ない摂取量で、さまざまな栄養素をバランス良く摂取できる食品です。

また、比較的糖質が低い食品も多いため、糖質ダイエットに向いている食品でもあります。

乳製品の原料である牛乳も良いですが、チーズは糖質が低いものが多く、中でもカマンベールチーズは低糖質なうえに、ダイエット中に不足しがちなビタミンB2も多く含んでいます。

また、肉や魚を調理する際にバターを使うのはダイエットに不向きのように思えますが、実はバター100 gに含まれる糖質はわずか0.2 gです。

調理に使用する量は10 gほどですので、ほとんど糖質を含まないことがわかります。

しかしながら甘味を加えたフルーツ牛乳や、砂糖を加えた生クリームやヨーグルトなどは糖質が多く含まれるため、摂取は控えましょう。

(まとめ)コレステロールの多い乳製品は中性脂肪を増やす原因になる?

1. 適正量であれば中性脂肪を増やす直接的な原因となりません

乳製品はカロリーが高く、コレステロールも多く含まれることが知られていますが、乳製品は優れた栄養バランスの食品であり、必要以上に摂りすぎなければ、体重を増やしたり中性脂肪の値を上げたりすることはありません。

2. 1食分の乳製品に含まれるコレステロール値を知りましょう

厚生労働省によると、日本人が1日に摂取しているコレステロールは約310 mgで、そのうち牛乳乳製品からの割合はその約8%と非常に少量です。

1食の摂取量で考えると、乳製品のコレステロール値は決して高くありません。

3. 乳製品は優れた栄養バランス

乳製品の主な原料である牛乳は、栄養素がバランス良く含まれた準完全栄養食品です。

たんぱく質、脂質、炭水化物に加え、日本人の食生活に不足しがちなカルシウムなどのミネラルやビタミンA、B2などを豊富に含んでいます。

4. 糖質ダイエットに乳製品を上手に取り入れましょう

乳製品は少ない摂取量でさまざまな栄養素をバランス良く摂取できる食品です。

低糖質なものも多くあるため、糖質ダイエットに向いている食品といえます。

過剰摂取とならないよう、日々の食事に上手に取り入れましょう。

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