中性脂肪はメタボリックシンドロームのリスク因子ですか?

はい。しかし他の要素があった場合にリスク因子となります


中性脂肪が体中についている肥満よりも、肥満に付随する代謝障害が、寿命を縮める働きをすることが分かっています。

メタボリックシンドローム(Metabolic syndrome、代謝症候群)の判定基準に含まれる5つの構成要素には、ウエスト周囲径、中性脂肪、HDLコレステロール、血圧、血糖があります。

また、「血清尿酸値(UA)」や「尿pH」は、日本のメタボリックシンドロームの診断基準には含まれていませんが、メタボリックシンドロームと関連する因子や、有病率(ある一時点において、疾病を有している人の割合)と有意な関連性があると考えられています。

血清尿酸値(UA)や尿pHは、つまり、メタボリックシンドロームや関連疾患のリスク因子で、先行指標となりうるものだと考えられています。

アディポネクチンは、中性脂肪をかかえこんでいる脂肪細胞が分泌するホルモン様物質ですが、インスリン感受性や内臓脂肪蓄積の程度を反映して、変動します。

アディポネクチンは、メタボリックシンドロームを反映するマーカーとしてエビデンスが確立されています。

終末糖化産物(AGE)の受容体が、細胞膜上に存在していますが、それらが血中に遊離したsRAGEも、アディポネクチンと同様、メタボリックシンドロームを反映するマーカーになりうることが示されています。

メタボリックシンドロームは、中性脂肪を中心にして、中性脂肪にどこか関係がある上記のような要素がいくつか集まって発症するようですが、中性脂肪だけがあったからといって、メタボリックシンドロームになるわけではありません。

体質・個体差により、中性脂肪の値だけ高めだけれども他の数値は正常である場合も存在します。

メタボリックシンドロームのリスク最大の要因は、運動=なし

運動には、酸化ストレスや炎症を抑える働きがある、とは、染色体の先端・テロメア研究の第一人者、エリザベス・ブラックバーン氏(Elizabeth H. Blackburn、The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2009、”for the discovery of how chromosomes are protected by telomeres and the enzyme telomerase”)の言葉です。

氏によると、DNAを補填する酵素テロメラーゼを増加させる運動プログラムは3種類あるということです。

  1. 安定的な有酸素運動
    全力ではなく、60%程度(息が少し荒くなり、会話ができる程度)の力で、歩く、または、走る。
    40分/回、かつ、3回以上/週
  2. 高強度インターバルトレーニング
     ウォームアップ10分
     → 速いペース3分と遅いペース3分のインターバル走を4本
     →→ クールダウン10分
    これを週3回
  3. 少し緩めのインターバルトレーニング
     ウォームアップ10分
     → 速いペース3分と遅いペース3分のインターバルウォーキングを4本 
     →→ クールダウン10分

この③については、実験に参加した被験者(シニア世代以上)のうち、3分の2以上が、これを何年も継続することができ、さらに、中程度の速さでひたすら歩くより、健康上のさまざまな尺度で大きなメリットがあることが確認された、ということです。

ストレスとリスクから離れられる食物、食物繊維と抗酸化物質


また、同氏によると、DNAを守るためには、食物繊維・抗酸化物質・フラボノイドを豊富に含む、果物や野菜を多めにとることがよいそうです。

また、オメガ3脂肪酸を含む海藻や魚を多く食べること、砂糖は精製されていないものを利用することも大切ということです。

できるだけ加工物を避けるような食生活を送るなら、血液の中で健康的な変化が起きる、といいます。

血液が高栄養になる一方で、酸化ストレス、炎症、インスリン抵抗性などの問題は減少するということです。

遺伝するテロメア、回復するテロメア

DNAを保護するテロメアからみても、重要であるのは代謝の健康なのだそうです。

体重そのものより、インスリン抵抗性や内臓脂肪。

メタボリックシンドローム(代謝症候群)は日本ではイコール、内臓脂肪症候群とも呼ばれます。

トリアシルグリセロール(中性脂肪)や脂肪酸とコレステロールが結合したコレステロールエステルを満たした内臓脂肪は、もちろん健康であれば重要な内分泌器官として働き、レプチン、アディポネクチンなどを産生します。

腹部が肥満している人のテロメアは長年に亘って短縮する(DNAの守りがなくなる)ことは分かっているそうです。

可能性の一つとして、これがインスリン抵抗性を悪化させているかもしれない、ということはいえるようです。

さて、親の短縮したテロメアは、子供に引き継がれる場合があるそうです。

テロメアの長さに影響する遺伝子が引き継がれる場合と、直接、精子と卵子のテロメアの長さがそのままエピジェネティクスという形で胎児に引き継がれる場合があるそうです。

エピジェネティクスとは、DNAの配列変化によらない遺伝子発現を制御・伝達するシステムのことで、細胞分裂を通して娘細胞に受け継がれるという遺伝的な特徴を持ちながらも、DNA塩基配列の変化(突然変異)とは独立した機構だということです。

これは化学的に安定した制御である一方、食事、大気汚染、喫煙などの環境要因によって動的に変化するものだそうです。

(まとめ)中性脂肪はメタボリックシンドロームのリスク因子ですか?

1. はい。しかし他の要素があった場合にリスク因子となります

メタボリックシンドロームの判定基準に含まれる5つの構成要素には、ウエスト周囲径、中性脂肪、HDLコレステロール、血圧、血糖があります。

血清尿酸値(UA)や尿pHは、日本のメタボリックシンドロームの診断基準には含まれていませんが、メタボリックシンドロームと関連すると考えられています。

メタボリックシンドロームは、中性脂肪を中心にいくつかの要素が集まって発症するようですが、中性脂肪だけがあったからといってメタボリックシンドロームになるわけではありません。

2. メタボリックシンドロームのリスク最大の要因は、運動=なし

運動には酸化ストレスや炎症を抑える働きがある、とは染色体の先端・テロメア研究の第一人者、ブラックバーン氏の言葉です。

氏によると、DNAを補填する酵素テロメラーゼを増加させる運動プログラムは3種類あります:

  1. 安定的な有酸素運動
  2. 高強度インターバルトレーニング
  3. 少し緩めのインターバルトレーニング

3. ストレスとリスクから離れられる食物、食物繊維と抗酸化物質

DNAを守るためには、食物繊維・抗酸化物質・フラボノイドを豊富に含む果物や野菜を多めにとることがよく、オメガ3脂肪酸を含む海藻や魚を多く食べること、砂糖は精製されていないものを利用することも大切だそうです。

できるだけ加工物を避けるような食生活が、血液の中で健康的な変化を起こすといいます。

4. 遺伝するテロメア、回復するテロメア

DNAを保護するテロメアからみても、重要であるのは代謝の健康なのだそうです。

さて、親の短縮したテロメアは、エピジェネティクスという形で子供に引き継がれる場合があるそうです。

テロメアの長さに影響する遺伝子が引き継がれる場合と、直接、精子と卵子のテロメアの長さがそのままエピジェネティクスという形で胎児に引き継がれる場合があるそうです。

エピジェネティクスは化学的に安定した制御である一方、食事、大気汚染、喫煙などの環境要因によって動的に変化するものだそうです。

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