中性脂肪が高い原因は体質ですか?

体質だけではなく、複数の原因が重なって起こります


中性脂肪は、男性の場合30代から50代にかけて、女性の場合は50代から増えはじめるといわれています。

しかし、中性脂肪の高さを自覚している人は少なく、よく知られていないというのが現状です。

健康診断で見かける中性脂肪やコレステロールとはどのようなものなのでしょうか。

簡単に説明すると、中性脂肪やコレステロールは、血液中の脂質のことです。

通常、これらの脂質は血液中で一定の量で保たれていますが、何らかの理由で増えたり減ったりしてバランスが崩れることがあり、この状態を「脂質異常症」と呼びます。

この脂質異常症は、複数の原因が重なりあって発症するケースがよくみられます。

たとえば、確かに、脂質の代謝に異常が起こる遺伝子を持っていることで発症するケースもあります。

しかし、脂質異常症を発症しやすい体質の人でも、食生活の乱れから脂質異常症になるというケースがある一方、生活習慣に注意しているために発症しないケースもあります。

まずは、脂質異常症がこわい病気であることを自覚し、中性脂肪の数値を確認しましょう。

そして脂質異常症をまねくような生活をしないことが重要です。

脂質異常症は、生活習慣・遺伝・体質が関係しています

健康診断で高い中性脂肪やコレステロールの数値が出ても、重大には受け止めない風潮があります。

しかし、適切な処置をせず放置すると、血管の壁にコレステロールが溜まって動脈硬化をまねき、さらには、心筋梗塞や脳梗塞など深刻な病気が引き起こされます。

脂質異常症は、生活習慣の乱れがもたらす病気として知られていますが、それだけが原因で起こる病気ではありません。

他の病気や、薬の影響も関係しています。

「脂質の代謝に異常が起こる遺伝子」など「発症しやすい体質」を持っている人も脂質異常症になりやすいと考えられています。

脂質異常症の原因はひとつではありません
  1. 家族性脂質異常症 / 脂質の代謝に異常が起こる遺伝子を受け継いでいる
  2. 体質 / 遺伝子の異常ではないが、遺伝子の個人差によって発症しやすい体質を持っている
  3. 病気 / 糖尿病、甲状腺機能低下症、慢性腎臓病など
  4. 薬の服用 / 降圧薬、免疫抑制薬など
  5. 生活習慣の乱れ / 食生活、運動不足など

家族に脂質異常症の方がいる場合は検査が大切です


家族性脂質異常症は、脂質の代謝に異常が起こる遺伝子を親から受け継いで発症します。

そのため、生活習慣とは関係なく脂質異常症になりやすいといわれています。

家族性脂質異常症にはいくつか種類があります。

代表的なものには、中性脂肪の値が高くなる「家族性高中性脂肪血症」、LDLコレステロール値が高くなる「家族性高コレステロール血症」があります。

これ以外にも、脂質異常症になりやすい体質が遺伝するというケースもあります。

両親や兄弟など家族の中に脂質異常症の方がいる場合、60代以下で、心筋梗塞や狭心症になった家族がいる場合は要注意です。

そのような場合は、定期的に血液検査を受けましょう。

まれに起こる自覚症状
  • 黄色腫(おうしょくしゅ)・・・コレステロールの沈着で皮膚に黄色みをおびた湿疹が出る
  • 急性膵炎・・・高中性脂肪症による膵炎で背中まで広がる腹痛が起こる

食生活や運動不足が大きく影響します

中性脂肪の数値をコントロールするには、食生活の見直しが必須です。

食事制限による体重のコントロールも大切です。

また、中性脂肪を増やさないために、糖質制限をするというのもひとつの方法です。

しかし、食事制限や糖質制限だけで体重を減らすと、脂肪と一緒に筋肉が落ち、基礎代謝が低くなり痩せにくい体になってしまいます。

そこで、食生活の改善とともに、運動も取り入れましょう。

とくに、ウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめです。

運動をはじめると、まず血液中にある中性脂肪などが燃焼し、20分を過ぎるころから蓄積された脂肪が燃焼するようになります。

まずは、ひとりで手軽にできるウォーキングからはじめてみましょう。

ウォーキングのコツは、背筋を伸ばし、腕を振り、大きな歩幅で少し速めに歩くことです。

(まとめ)中性脂肪が高い原因は体質ですか?

1. 体質だけではなく、複数の原因が重なって起こります

脂質異常症を発症しやすい体質も存在します。

しかし、原因は体質だけとは限りません。

食生活や運動不足など複数の原因が重なって発症するケースが多くみられます。

まずは、中性脂肪の数値や生活習慣など確認してみましょう。

2. 脂質異常症は、生活習慣・遺伝・体質が関係しています

脂質異常症は生活習慣の乱れがもたらす病気ですが、他の病気や薬の影響も関係しています。

その他に、「脂質の代謝に異常が起こる遺伝子」など「発症しやすい体質」を持っていることによっても脂質異常症になりやすいと考えられています。

3. 家族に脂質異常症の方がいる場合は検査が大切です

脂質の代謝に異常が起こる遺伝子を親から受け継いで発症する「家族性脂質異常症」という病気があります。

これは、生活習慣とは関係なく発症しやすいといわれています。

家族に脂質異常症の方がいる場合は血液検査を受けましょう。

4. 食生活や運動不足が大きく影響します

中性脂肪の数値を改善するために食事制限や糖質制限をするというのもひとつの方法です。

しかし、食事で体重を減らすのみなら、基礎代謝が低くなり痩せにくい体になってしまいます。

有酸素運動を取り入れることが重要です。

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