中性脂肪のついた肥満体型と遺伝には関係がありますか?

肥満遺伝子はありますが肥満の要因は食事や生活習慣などです


近年、メタボリックシンドロームと診断される方が増え、肥満が問題視されています。

従来、一般的に肥満は家系による遺伝的なものと考えられていましたが、最近では、肥満は遺伝だけではなく生活習慣や環境に左右されるものと考えられるようになりました。

肥満は、摂取するエネルギーよりも消費するエネルギーが少ないために脂肪が蓄積されて起こります。

家族共通の食事内容や生活習慣が、肥満が起こりやすい環境を作っていると考えられます。

一方で、肥満遺伝子や倹約遺伝子と呼ばれる、エネルギー代謝に関連する遺伝子も発見されています。

食料が豊富ではなかった時代に飢餓に備えてエネルギーを有効活用し、脂肪を貯めこむような仕組みを私たちの体は備えているのです。

現在までに約50以上のこれらの関連遺伝子が発見され、遺伝子変異と肥満との関係が明らかにされています。

中でも、中性脂肪の分解を抑制してエネルギーを節約する倹約遺伝子と呼ばれる遺伝子の変異型を持つ人は、一日の基礎代謝量が低く、内臓脂肪型肥満になりやすいという特徴があります。

日本人のおよそ3人に1人がこの倹約遺伝子の変異型を持つといわれています。

しかし、肥満遺伝子を持っているから必ず肥満になるというわけではありません。

太りやすい環境の影響と合わさることで肥満となりますので、食事内容や生活習慣を整えることが大切です。

私たちは元々、飢餓に備えるための肥満遺伝子を持っています

現代ほど食料が豊富ではなかった時代に、人は生きていくためにエネルギーを有効活用して脂肪として蓄える仕組みを持つようになったといわれています。

肥満遺伝子と呼ばれる遺伝子には、いくつかの種類がありますが、これらの遺伝子の変異型を持つ人は太りやすい体質ということになります。

日本人のおよそ3人に1人が持つといわれる「β3アドレナリン受容体」(β3AR)は倹約遺伝子と呼ばれ、その変異型を持つ人は中性脂肪の分解が抑制されるため、一日の基礎代謝量が200キロカロリー低くなります。

また4人に1人が持つ「脱共役タンパク質1」(UCP1)の変異型を持つと、エネルギーを燃焼する多泡性脂肪細胞の働きが低下して基礎代謝量が低くなります。

逆に、「β2アドレナリン受容体」(β2AR)に変異を持つ人は、基礎代謝量が上がって太りにくくなります。

過剰摂取したエネルギーが脂肪として蓄えられ肥満になります


中性脂肪は、食品中の脂質や体脂肪の大部分を占め、単に脂肪とも呼ばれています。

エネルギー源として利用されるほか、脂溶性ビタミンや必須脂肪酸の吸収に必要ですが、摂りすぎると体脂肪として蓄えられ、肥満となります。

脂質だけでなく、糖質も余ると脂肪として蓄積されますので、摂取量が多くなりすぎないように注意しましょう。

また、倹約遺伝子の変異型を持つ人は脂質の代謝が悪いので、脂質の多い食品を摂りすぎると内臓脂肪型肥満を招きやすくなります。

肥満遺伝子を持っているかどうかは、市販の検査キットなどで検査することができますので、自分自身の体質を知ることで肥満の予防や解消に役立てることができるかもしれません。

肥満を引き起こすのは、食事内容や生活習慣によるところが大きく、肥満遺伝子を持っているからといって必ず太るわけではありません。

糖質や脂質の多い食品を控えることで、遺伝子にスイッチを入れないようにすることが大切です。

糖質制限で肥満の予防、改善効果が期待できます

肥満を解消するために極端な食事制限を行うと、短期間で減量することはできますが、体の水分や筋肉も減ってしまいますので、代謝量が減り、かえって痩せにくくなることがあります。

健康的に痩せるためには、栄養バランスの良い食事を一日三食、規則正しく摂ることが望ましいと考えられます。

過剰に摂取して消費されずに余ったエネルギーは、脂肪として蓄積されます。

特に、現代人は糖質を摂りすぎているとの指摘は多く、糖質を控えることが肥満の予防や解消につながると考えられています。

糖質は、ご飯やパンだけでなく甘い菓子や清涼飲料水、果物、などにも含まれています。

糖質制限は、普段の食事で糖質の多い食品を抜いたり低糖質の食品に置き換えたりするだけですので、手軽に生活に取り入れながら脂肪の燃焼を促して、肥満の解消につなげることが期待できます。

(まとめ)中性脂肪のついた肥満体型と遺伝には関係がありますか?

1. 肥満遺伝子はありますが肥満の要因は食事や生活習慣などです

従来、一般的に肥満は家系による遺伝的なものと考えられていましたが、遺伝だけではなく、家族共通の食事内容や生活習慣によると考えられています。

一方で、肥満遺伝子や倹約遺伝子と呼ばれる、エネルギー代謝に関連する遺伝子も発見されています。

中性脂肪の分解を抑制してエネルギーを節約する倹約遺伝子と呼ばれる遺伝子の変異型を持つ人は、一日の基礎代謝量が低く、内臓脂肪型肥満になりやすいという特徴があります。

2. 私たちは元々、飢餓に備えるための肥満遺伝子を持っています

現代ほど食料が豊富ではなかった時代に、人は生きていくためにエネルギーを有効活用して脂肪として蓄える仕組みを持つようになったといわれています。

肥満遺伝子と呼ばれる遺伝子には、いくつかの種類がありますが、これらの遺伝子の変異型を持つ人は太りやすい体質ということになります。

3. 過剰摂取したエネルギーが脂肪として蓄えられ肥満になります

中性脂肪は、エネルギー源として利用されるほか、脂溶性ビタミンや必須脂肪酸の吸収に必要ですが、摂りすぎると体脂肪として蓄えられ、肥満となります。

脂質だけでなく、糖質も余ると脂肪として蓄積されますので、摂取量に注意しましょう。

肥満は食事内容や生活習慣によるところが大きいですので、糖質や脂質の多い食品を控えるようにしましょう。

4. 糖質制限で肥満の予防、改善効果が期待できます

健康的に痩せるためには、栄養バランスの良い食事を一日三食、規則正しく摂ることが望ましいと考えられます。

現代人は糖質を摂りすぎているとの指摘は多く、糖質を控えることが肥満の予防や解消につながると考えられています。

糖質制限は、普段の食事で糖質の多い食品を抜いたり低糖質の食品に置き換えたりするだけで、手軽に生活に取り入れられ、肥満を予防または解消する効果が期待できます。

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