糖質制限をすることで低体温になることがある?

糖質制限が原因で低体温になることはありません


一般的に健康な日本人の平熱は36.5〜37.1度といわれています。

しかし、現代人は低体温傾向が進んでいるといわれ、低体温を放置すると免疫が低下するなどさまざまな症状を引き起こすことも懸念されています。

この低体温の原因の9割は筋肉量の低下と考えられています。

筋肉は人体最大の熱産生器官ですので、筋肉量が低下すると熱を作りにくくなり、体温が下がります。

またこれ以外に、エアコンなどの空調を使い過ぎることで、脳の視床下部にある体温中枢を刺激する機会が失われ、体温を調整するための発汗中枢が作動しなくなることでも低体温になります。

さらに、体を冷やす食品の摂取、入浴方法、ストレスなども低体温の原因と考えられます。

また、糖質を制限するとエネルギーとなる栄養素が不足して低体温になる、と判じられることがありますが、脂質やタンパク質もエネルギーを産生できます。

むしろ体を冷やす食べ物には、糖質が多く含まれているものがあり、偏った食生活が低体温を引き起こすこともあるのです。

体温とそのメカニズム

人は食べ物から栄養をエネルギーに変えています。エネルギーは運動することで直接使われるほか、体温の維持、生命維持に使われます。

戸外など気温が低い場所で「寒い」と感じると、この情報は脳の視床下部に伝えられ、温度に関する情報処理が行なわれます。

そして神経を通って皮膚に伝えられ、皮膚の血管が細くなって皮膚から逃げる熱が少なくなるのです。

視床下部は自律神経系の中枢であり、標準となる温度を決めて常に体温を一定に保つように働いています。

寒い時に体が震えるのは、視床下部の指令によって筋肉を動かして体温を上げているからです。

反対に暑い時は汗をかくように指令を出し、皮膚表面を濡らして熱を逃がします。

風邪をひいた時などに熱が上がる原因のひとつは、ウィルスなどが体内に入ることです。

体の中にある免疫活性食細胞は、ウィルスと闘うためにサイトカインという物質を作り、これが脳に達して体温を上げます。

ウィルスは低温の方が繁殖しやすいため、発熱してそれを抑制しようとするのです。

低体温の原因


現代人は低体温傾向にあるといわれていて、50年前と比較すると、今では平均体温は0.7度近くも下がっています。

この理由として挙げられるのが、現代人の運動不足です。

50年前は日常的な運動量が豊富でした。

例えば交通機関の発達は、歩く機会を減らしました。

エスカレーターやエレベーターなど、建物内にも便利な移動手段も発達しました。

掃除や洗濯などの家事も、現代は家電製品が普及したことで運動量が減少しています。

こうした運動量の減少は、筋肉量の低下に比例しており、体の熱を作り出す筋肉が減ることで体温も下がったと考えられるのです。

このことから筋肉量を上げることが低体温の改善につながるといえるでしょう。

また、エアコンなど空調が行き届いた環境にいることで、体温を調節する脳の視床下部の働きが低下し、体温が下がっていることも考えられます。

さらに、ビタミン、ミネラルが不足した食生活は熱を産生する代謝活動の効率を下げます。

不規則なライフスタイルや、ストレスの多い生活も、自律神経の正常な働きを妨げ、結果として体温を下げる原因となります。

糖質制限と体温の関係

糖質を制限すると体に必要な栄養素が不足して低体温が起こる、と勘違いされることがありますが、糖質には関係がありません。

糖質は五大栄養素のひとつですが、糖質だけは必須栄養素ではありません。

人の生命維持に必須となる栄養素は、水、必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、微量元素、電解質といくつかの超微量元素であり、糖質そのものは必須栄養素には入っていないのです。

糖質は、脂質やタンパク質に比べて少ない酸素消費量でエネルギーを産生できるため、効率の良いエネルギー源といわれます。

しかし、酸素が十分にあれば、脂肪やアミノ酸が、糖質に代わってエネルギー源になりますので、糖質は食事から摂取しなくても血糖を正常に維持することができ、体温を正常に維持することができます。

反対に糖質の多い食品の中には体を冷やす成分を含んだものがあります。

例えば蕎麦、小麦、バナナ、パイナップル、マンゴーなどが挙げられます。

このような食生活を見直すことも低体温の改善につながると考えられます。

(まとめ)糖質制限をすることで低体温になることがある?

1.糖質制限が原因で低体温になることはありません

低体温の原因の9割は筋肉量の減少によるといわれています。

筋肉は人体最大の熱産生器官だからです。

またエアコンなどの空調によって汗をかきにくい環境にいることが体温調節をする脳の視床下部に影響していることも考えられます。

2.体温とそのメカニズム

人は食べ物から栄養をエネルギーに変えています。

エネルギーは体温を一定に保つ働きや、生命の維持に使われます。

体温調節の指令を体に出すのは脳の視床下部で、寒い時には体温を上げ、暑い時には下げるように働きかけます。

3.低体温の原因

筋肉は人体で重要な熱を生産する器官です。

このため日常的な運動不足から筋肉量が減少していることが原因の9割と考えられています。

また、エアコンなどの環境が体温調節をする働きを弱め、体を冷やす食品の摂取も原因と考えられます。

4.糖質制限と体温の関係

糖質は人の生命維持機能に限ってみれば必須の栄養素ではないため、体温の維持とは関係がないといえます。

十分な酸素があれば、脂質やタンパク質がエネルギー源になるので体温を維持できます。

糖質を多く含む食品が体を冷やす原因になっていることも考えられます。

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糖質制限は、糖質が含まれる食材を何でも制限する訳ではなく、食べられるお肉もあれば、飲むこともできるお酒もあります。糖質が高い食材、低い食材の基本的な知識をつけていくことでストレスのない糖質制限を続けていくことができるでしょう。

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